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コストの壁 [国内栽培拡大]

漢方薬の原料、国内栽培拡大 中国依存から脱却へ

■コストの壁

ただ、価格面などで国産生薬の普及へのハードルは高い。
一般的な流通市場がない生薬は漢方薬メーカーが農家らと
「全量(買い取り)契約」を結ぶケースが多い。
経済発展で国内などの需要が膨らんだ中国産は価格が上昇傾向にあるものの、
日本国内産の買い取り価格は依然、「中国産の2~3倍」(農水省)の水準。
また、品種によって栽培に適した気候や土壌の違いもあり、「中国産の重要性は変わらない」。

その一方、国産は国内漢方薬メーカーにとって安全を保障するトレーサビリティーの確保が
比較的容易というメリットがある。
また「攻めの農業」を推進する安倍晋三政権にとって
「生薬は需要拡大が見込まれる数少ない作物。
農家の所得向上や経営安定に役立つ」(農水省生産局)という意味合いもある。

このため農水省は14年度予算に4億円を計上し、薬用植物の栽培技術確立や
農業機械の改良で低コスト化を図る農家らへの補助金を、新規事業として創設。
耕作放棄地の活用も後押しし、薬用植物の国内生産量を16年度には10年度比で、
1.5倍の約1400トンに増やす方針だ。

漢方薬が医療用薬品全体に占める割合は2%程度にすぎず、
今後の成長余地は大きいとの見方は強い。
植物工場やバイオ技術の活用なども含め、鍵を握る生薬の安定調達に向け、
官民一体となった挑戦が続きそうだ。


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