「安全性と高品質」をアピール [日本での生薬栽培]
■「安全性と高品質」をアピール
寺澤が議長を務める日本東洋医学サミット会議(JLOM)は今年1月、
緊急の国際フォーラムを東京で開いた。
目的は5月のISO専門委員会に向けた根回し。
日本漢方生薬製剤協会などメーカーを巻き込み、費用の約1000万円を捻出した。
招きに応じたのは、中国、韓国のほか、米国やオランダなど、六つの国・地域。
それぞれの伝統医療の実情を発表してもらい、
国ごとの多様性の大切さを印象づける作戦だった。
漢方製剤の工場に各代表を案内し、日本の製品の安全性と品質の高さもアピールした。
「手応えはあった」と寺澤はいうが、
委員会の投票権を持つ国・地域には華僑の影響力が強いところもある。
「多数決になれば、負けるかもしれない」
もっとも、国内の漢方関係者の中には、「中国脅威論」に距離を置く見方も少なくない。
「中医学が国際標準になっても、日本国内の日常の診療には影響ない」
「中国に対抗してまで漢方をグローバル化する必要はない」
といった指摘だ。
寺澤が議長を務める日本東洋医学サミット会議(JLOM)は今年1月、
緊急の国際フォーラムを東京で開いた。
目的は5月のISO専門委員会に向けた根回し。
日本漢方生薬製剤協会などメーカーを巻き込み、費用の約1000万円を捻出した。
招きに応じたのは、中国、韓国のほか、米国やオランダなど、六つの国・地域。
それぞれの伝統医療の実情を発表してもらい、
国ごとの多様性の大切さを印象づける作戦だった。
漢方製剤の工場に各代表を案内し、日本の製品の安全性と品質の高さもアピールした。
「手応えはあった」と寺澤はいうが、
委員会の投票権を持つ国・地域には華僑の影響力が強いところもある。
「多数決になれば、負けるかもしれない」
もっとも、国内の漢方関係者の中には、「中国脅威論」に距離を置く見方も少なくない。
「中医学が国際標準になっても、日本国内の日常の診療には影響ない」
「中国に対抗してまで漢方をグローバル化する必要はない」
といった指摘だ。