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中国の動きに警戒感 [日本での生薬栽培]

■中国の動きに警戒感

「手をこまねいていると、中国の思い通りになる可能性がある」
2009年夏、東京でのシンポジウムで、元厚生労働省官僚の医師、清谷哲朗は訴えた。

清谷はISO(国際標準化機構)に助言する専門家の一人。
ISOの場で中国が中医学の国際標準化の手を打ってくることに焦りを覚えていた。

会場にいた漢方医らの反応は鈍かった。
当時、日本東洋医学会の会長に就任して間もなかった元千葉大教授の寺澤捷年も
「学術的な争いで済むだろう」と、楽観視していたという。

寺澤は16世紀の韓医学を描いて人気を呼んだ韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」
の医学監修を務めたことでも知られる。

だが、1年もしないうちに寺澤の見方は一変した。
2010年6月に北京で開かれた中医学に関するISOの専門委員会に参加したところ、
幹事国の中国が議事を仕切り、日本から委員会の議長に立候補しようとしても事実上無視されたという。

議長は中国の立場に近いオーストラリアに決定。

「議決には、挙手も投票もなかった」

この問題についての厚労省研究班長を務める金沢医科大教授(腫瘍内科)の
元雄良治も「中国側は中医専門の医師の養成や、生薬の処方の仕方、
はり治療の道具など、あらゆる範囲で産業化をにらみ、意見を通そうとした」と振り返る。

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