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日本でも広がる生薬栽培 [日本で広がる生薬栽培]

■日本でも広がる生薬栽培

北海道夕張市。もとはメロン畑が広がっていた約3万平方メートルの敷地に、
昨年11月、漢方の生薬を加工・保管する工場が動き始めた。

建物の中では、契約社員の女性たちが黙々と手を動かしていた。
ベルトコンベアーの上を流れる生薬を仕分けるのが仕事だ。
一つ手にとってにおってみると、土のにおいに混じって漢方独特の香りがした。

ツムラは、この工場を、北海道での原料調達の拠点に位置づけている。
道内で栽培した生薬すべてを1次処理し、苫小牧港から茨城県内の拠点へと運ぶ。

「将来の漢方需要に応えるために、国内栽培も徐々に増やす」。
夕張ツムラ社長の西村昌弘はこう話す。漢方生薬の国内自給率は12%。
主産地の一つである北海道での収穫はセリ科の植物であるセンキュウが中心だ。

漢方では、根っこに血の循環を良くする効能があるとされる。
発汗や解熱作用があるとされるハッカや、シソの葉であるソヨウなどもとれる。
ツムラは機械化による大規模栽培化を進め、現在計300トンの収穫量を、
2019年には約7倍の2000トンまで増やす計画だ。

そのためには契約農家の確保も必要になる。
ツムラは収穫量ではなく栽培面積に応じて買い取り額を決める「面積保証」を採用。
JA道央千歳薬草生産部会会長の伊藤孝之(59)は、
「作柄を気にせずに収入が計算できるのでありがたい」と話す。

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