SSブログ
国内栽培拡大 ブログトップ

漢方の薬草は秋田で [国内栽培拡大]

漢方の薬草は秋田で…中国では安定供給に不安

秋田県内で休耕田を活用して漢方薬原料の薬用植物を栽培する動きが広がっている。

主な原料調達先を中国から国内へと変更したい漢方薬メーカーと、
米価下落などの逆風下での生き残りをかける農家側の思惑が一致。
農家は生産組合を組織して薬草栽培のノウハウを共有するなど高収益の農業経営を模索する。

 2015.01.04.秋田県内で栽培している主な薬用植物.png

秋田県南部の羽後町では、2012年12月、35軒の農家が集まり薬草生産組合を発足させた。
3ヘクタールで婦人病などに効く漢方薬の原料となるトウキを栽培し、
昨年秋には初収穫を終えた。 単位面積当たりの売り上げは、稲作の1・5倍以上という。

無農薬栽培のため手間がかかり、農機改造などの初期投資も必要になるなど課題もあるが、
生産者にとって心強いのは、需要が確実に見込めることだ。

 2015.01.04.改造した農機でトウキの根を掘り起こす生産者(秋田県羽後町で).png

国内メーカーの主な原料調達先は中国だが、品質や供給の安定に不安があり、
さらに円安傾向でコスト高になってきている。
同組合はメーカー側から栽培面積を30ヘクタールに増やすよう求められている。
仙北市でも14年春に生産組合が発足。2ヘクタールで芍薬しゃくやくなどを栽培する。


nice!(0) 
共通テーマ:健康

漢方薬の原料、ツムラ国内栽培拡大 [国内栽培拡大]

漢方薬の原料、ツムラ国内栽培拡大 中国依存から脱却へ

中国からの輸入に8割を依存している生薬を国内で栽培し、
漢方薬の原料を安定的に調達しようという取り組みが加速している。

 B-001.png漢方製剤などの生産額

トレーサビリティー(履歴管理)の強化を実現するのも狙いの一つだ。
漢方薬の需要は年々拡大しており、農林水産省も成長分野として生薬の国産化を重視。

コスト面などの課題を抱える中、2016年度の国内生産量を10年度比で、
1.5倍にする目標を掲げ、自前調達の動きを後押ししている。


nice!(0) 
共通テーマ:健康

研究進み効能証明 [国内栽培拡大]

漢方薬の原料、国内栽培拡大 中国依存から脱却へ

■研究進み効能証明

医療用漢方薬の国内最大手、ツムラは09年に設立した子会社の夕張ツムラ(北海道夕張市)や
契約農家を含め、道内での生薬の栽培面積を20年に現在の3~4倍となる
約1000万平方メートルに拡大する計画を進めている。

ツムラも原料の約8割を中国からの輸入に頼る。
ただ、神経過敏や認知症による興奮などの症状に用いられる「抑肝散(よくかんさん)」の原料の一つ、
センキュウは国内栽培品だけを利用している。
13年度に同社の医療用漢方薬の中で売上高が3番目に多い66億円になるなど、
抑肝散は需要が急伸。
同社は「漢方薬の伸びに合わせ、生薬の国内栽培も拡大していく」とする。

国内の漢方薬市場は拡大を続けている。
厚生労働省の統計や日本漢方生薬製剤協会によると、
漢方医学の考え方に基づかない「生薬製剤」も含む「漢方製剤など」の
12年の国内生産額は前年比6.8%増の1519億円。
5年前より約2割増えた。

かつては効能に科学的根拠が薄いとみられていたが「研究が進むにつれて効能が証明され、
大学医学部の教育課程に組み込まれるなど医療用を中心に普及した」(ツムラ)という。

このため専業メーカー以外にも、異業種が生薬の栽培に乗り出すケースも出てきている。
王子製紙を傘下に持つ王子ホールディングスは「医療植物研究室」を昨年9月に新設。
北海道下川町に研究員3人が常駐し、紙の原料となる植林地などで長年培ってきた
育種技術の生薬への応用を、約9000平方メートルの栽培地を使って模索している。

nice!(0) 
共通テーマ:健康

コストの壁 [国内栽培拡大]

漢方薬の原料、国内栽培拡大 中国依存から脱却へ

■コストの壁

ただ、価格面などで国産生薬の普及へのハードルは高い。
一般的な流通市場がない生薬は漢方薬メーカーが農家らと
「全量(買い取り)契約」を結ぶケースが多い。
経済発展で国内などの需要が膨らんだ中国産は価格が上昇傾向にあるものの、
日本国内産の買い取り価格は依然、「中国産の2~3倍」(農水省)の水準。
また、品種によって栽培に適した気候や土壌の違いもあり、「中国産の重要性は変わらない」。

その一方、国産は国内漢方薬メーカーにとって安全を保障するトレーサビリティーの確保が
比較的容易というメリットがある。
また「攻めの農業」を推進する安倍晋三政権にとって
「生薬は需要拡大が見込まれる数少ない作物。
農家の所得向上や経営安定に役立つ」(農水省生産局)という意味合いもある。

このため農水省は14年度予算に4億円を計上し、薬用植物の栽培技術確立や
農業機械の改良で低コスト化を図る農家らへの補助金を、新規事業として創設。
耕作放棄地の活用も後押しし、薬用植物の国内生産量を16年度には10年度比で、
1.5倍の約1400トンに増やす方針だ。

漢方薬が医療用薬品全体に占める割合は2%程度にすぎず、
今後の成長余地は大きいとの見方は強い。
植物工場やバイオ技術の活用なども含め、鍵を握る生薬の安定調達に向け、
官民一体となった挑戦が続きそうだ。


nice!(0) 
共通テーマ:健康
国内栽培拡大 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。